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ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

 怪奇小説作家ラヴクラフトの作品集第二巻。
 今巻には、『クトゥルフの呼び声』、『エーリッヒ・ツァンの音楽』、そしてラヴクラフトの三大長編の一つ『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』の三作品を収録。


『クトゥルフの呼び声』
語り手である名前も出ないエインジェル教授の甥が、大叔父の残した資料を調べるうちに知られざる宇宙の秘め事を知ってしまうという話。芸術家達が見た悪夢、異教を崇める宗団の活発な行動、世界各地で発見された地球上に存在しない物質で作られた異形の彫像、等々から繋がる名状しがたき神々の復活といった【クトゥルフ神話】そのものといった内容。
 結論を述べると、せっかく復活したのにボートの体当たりで撃退されるクトゥルフたんかわいい。


『エーリッヒ・ツァンの不思議な音楽』
 哲学を学ぶこれまた名前の出てこない大学生が後に探しても再び見つけることのできなかったオーゼイユ街で不思議な音楽を奏でる老音楽家と出会う話。
 14ページという短さで何が起こっているのかわかり辛く、老音楽家が何かしらの怪奇現象に遭遇したという程度のことしか判別できないので非常に評価しづらい。


『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』
 チャールズ・ウォードが二世紀前に存在したジョゼフ・カーウィンという奇怪な人物とカーウィンが行っていた研究を調べていくうちに様子がおかしくなっていく物語。
 基本的に短編ばかりのラヴクラフトにしては珍しい長編で、ジョゼフ・カーウィンがプロヴィデンスに移り住んでから死ぬまで、チャールズ・ウォードがカーウィンの研究をなぞって行くうちに様子がおかしくなっていく様、チャールズ精神療養のために入院させた後、ウィレット医師がチャールズの行っていた研究について調べていく話の三部で構成されている。
 前半部はひたすら謎の人物について事細かく語るだけなので若干退屈だが、後半部は『謎を暴いていく』という面で推理小説やライトノベルを読むときのように先の展開が気になり読み進めるのが楽しくなる内容だった。




ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))
(1976/08/20)
H・P・ラヴクラフト

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