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ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

 世界中の様々な漫画やゲームで引用され、最近では某動画サイトでも人気上昇中の【クトゥルフ神話】の生みの親、ラヴクラフトの作品をまとめた【ラヴクラフト全集】の第一巻。
 まず適当に本を開くと目に入る文字情報量。段落のほとんどない文章構成にぐわーしつつも読んでみると意外とスラスラ読めるんだこれが。川上稔作品より格段に読みやすry 某動画サイトやwiki等でクトゥルフTRPGや神話生物にしっておくとより一層楽しめるかな。最近放送開始された神話生物と同名のキャラが出てくるアニメは全く別物なので参考にはならないよ。
 収録作品は、【インスマウスの影】 【壁の中のの鼠】 【死体安置所にて】 【闇にに囁くもの】の四作品。所謂短編集なので、それぞれに感想を綴っていくという方向で一つ。


 【インスマウスの影】
 成人に達するお祝いに、とニューイングランド地方の観光旅行をしていた主人公は漁村インスマウスの話を聞く。疫病によって没落し、近隣の住民から忌み嫌われるその村に興味を持った主人公はその村へ向かい、この村に住む老人からインスマウスの村に纏わるあまりにも荒唐無稽な怪談話を聞く。
 主人公は観光を終えインスマウスの村から立ち去ろうとするが、バスが故障してしまい一泊を余儀なくされるが・・

 さて、過去に没落し、【インスマウス面】と称される嫌悪感を抱かざるを得ない顔をした住人が住む漁村に観光にきた主人公は、この後、村民達に追われながらも村を逃げ出すわけですが。
 全集一巻の一話目にふさわしくクトゥルフ神話の概要が伺える物語となっております。クトゥルフTRPGそのものの用に思える話の展開的にも、入門編として大変よろしいのではないかと。
 クトゥルフTRPGをある程度知っておくと、「SANチェック入りまーす→アイデアロール成功しましたー→SAN値減りまーす」みたいなことを考えながら読めて非常に楽しい。
 ところでこの【インスマウスの影】、日本でドラマ化されているとか。


 【壁の中の鼠】
 先祖が暮らしていたイグザム修道院跡の館を再建し移り住んだ主人公は、ある夜から幾度も壁の中を大勢の鼠が走り回る音を聞く。鼠達の足音が地下へと向かっていることに気づいた主人公は知人達と共に地下室へ向かい、そこから更に地下へと伸びる通路を見つける。
 その通路を進んだ先には広大な空間と、様々な種類の夥しい数の骨が転がっていた。

 みんな大好き這い寄る混沌さんの登場!(名前だけ) 極普通の地球人に一目ぼれして地球にやってきたオタクの美少女宇宙人とは全くの別物ですのでお間違い無きよう。
 得体の知れない何かが身近に迫っているかのような、ジャパニーズホラー的な雰囲気の作品。つい最近ホラーだと思って買った本が求めていたホラーと違っていた私としては大変喜ばしい。
 【インスマウスの影】と似たような結末だが、知りたくもない自身の秘密に気づいてしまうというのも中々怖いもので。それはともかく自分が寝たら猫も一緒に足元で寝るとかなんて羨ましい主人公だこの野郎。


 【死体安置所にて】
 グータラな葬儀屋のジョージ・バーチが死体安置所に閉じ込められてしまった!バーチの運命や如何に!

 15ページしかない上にクトゥルフ神話一切出てこないよ!特に書くことが無いけど主にジョージが悪い。棺小さいからって足切り落としたらそりゃあ呪われたりもするさ。


 【闇に囁くもの】
 1927年11月にヴァーモント州で洪水が発生した際、奇妙な死体が浮いているという噂が流れた。曰くその死体は、身の丈5フィート程の薄桃色をした翼の生えた甲殻類のようなものだったとか。
 ウィルマートは否定派として、その噂を信じる人々と新聞上での討論をしていたが、ある日エイクリーという人物から手紙が届く。その手紙の内容は、『噂になっている生物は実在しており、自分はその証拠を持っている。また、その生物を刺激しないために討論を沈静化して欲しい』というものだった。
 その後、再び送られてきた手紙に同封されていた写真をみたウィルマートはエイクリーの話を信じてみようと思い、それから幾度も手紙を交わすが、お互いが出した手紙が届かないということも幾度か発生するようになった。そして、ネクロノミコンに記された文字が掘り込まれた黒い石が彼らに奪われてから事体は更に悪化していき・・

 
 主人公に名前があるよ!やったね以下略。
 この作品はあまりホラーっぽくないかな。基本的に手紙のやり取りで進行していくので、なんとなく【閉鎖都市‐巴里】を思い明日。
 黒い石が奪われてからは銃撃戦まで交わすようになったエイクリーはある時唐突に態度を一変、彼らと和解したとの手紙を送りつけウィルマートを家に招くのだが、あれは結局どういう意味だったのか。エイクリー自身が【彼ら】には催眠能力を持っていると予測しているあたり、嫌な予感しかしないのだけど。
 結果として、ウィルマートはエイクリーの家から逃げ出し真相は闇の中。と【インスマウスの影】とは違うベクトルで後味の悪い終わりかたなのでどうしたもんか。




ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
(1974/12/13)
H・P・ラヴクラフト

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