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牧師館の殺人(クリスティー文庫)

 普段は静かな田舎村セント・メアリ・ミード村の牧師館で、嫌われ者の老退大佐が殺される。
 すぐに若い画家が自首し、誰もが事件は解決したと思ったが、殺害された大佐の妻が「自分が殺した」と名乗りでる。
 巧妙に仕組まれた計画といくつもの偶然が重なった一連の事件に、鍛え抜かれた観察力と洞察力を持つミス・マープルの目が光る。



 そんなわけで、アガサ・クリスティーの小説であり、マープルシリーズの一作目の本作。
 いくつもの出来事が重なって複雑化した事件の謎を求めて、語り手役の牧師が噂好きの婦人連中に振り回されつつも、刑事達とあっちこっち走り回りながら妻との絆を深めたりしつつ、探偵役のミス。マープルは特に何もしていなかった。という感じで。
 ポアロと違ってその手の地位の無い一般人であるからか、本当にマープルは出番が少ない。やっていることと言えば自宅の庭先で通りかかる人を眺めたり人が持ち込んだ話を聞いたりといった程度で、正に安楽椅子探偵そのもの。
 ポアロ作品に比べて軽めで読みやすい印象があるのは、舞台が田舎だからなのだろうか。登場人物もユニークな人が多くて楽しい。愛想も口も悪くて料理も下手だけど主人夫婦に一生懸命尽くそうとするメイドなんて、アガサ・クリスティーは時代を先駆けている。
 脇役が多すぎて何がなんだかわからなくなるのは欠点だろうか。何度も名前が出てきて犯人じゃないかと疑われるのに一度も出演していない人物とかいるし。
 さて、今作は一度自首しつつもいくつかの工作をすることで早い段階で容疑者から外れる、という割とよく聞くような方法だったわけですが、そろそろ犯人の意外性に新鮮味を感じなくなってきたなー、といった感じで一つ。




牧師館の殺人(クリスティー文庫)牧師館の殺人(クリスティー文庫)
(2011/07/08)
アガサ・クリスティー

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