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Another(下) (角川文庫)

【いないもの】としての生活が始まってから数日。恒一は鳴と共に第二図書室へ向かい、恒一の母の卒業アルバム、26年前のアルバムを調べに行く。そこに写っていた当時の三年三組の担任教師の名は【千曳辰治】。第二図書室司書の千曳だった。少し後にやってきた千曳に、恒一は【いないもの】となったことを説明し、26年前と、その次の年から始まった災厄の詳細を聞く。

 26年前、千曳が担任していたクラスの男子生徒【夜見山岬】の家が火事に遭い、家族全員が死んだ。クラスメイト達は彼の死を悲しみ、彼を【いるもの】として扱った。その結果、死んだはずの彼が卒業写真に写った。
 翌年、一年の担任になった千曳には詳細を知る由もなかったが、例の現象が起こった。卒業式の後、千曳は三年三組の担任だった教師に、『いるはずのない【もう一人】が紛れ込み、卒業式の終了と共にその生徒が消えたことで、その事実に気づいた』という話を聞く。その年の【もう一人】は、夜見山岬と共に死んだ彼の弟だった。らしい。現象に関わりを持った人々は、事体の収束と共にその記憶を忘れれいく。
 それから三年後、千曳は再び三年三組の担任になった。その前の年は【ない】年であったらしく、もう同じことは起こらないのかもしれない、そう希望を抱いた千曳だが、その年は【ある年】だった。結果、生徒5人、生徒の親兄弟9人が死んだ。更に三年後、もう一度千曳は三年三組の担任になった。その年も【ある】年で、千曳が考案した対策も意味を為さなかった。
 そして今から二年前、1996年度に現われた【もう一人】の死者。それは93年度に起きた現象によって死亡した三年三組の生徒、浅倉麻美だった。96年度は生徒一人を【いないもの】として扱う対策により前半期は平穏に過ぎ去ったが、二学期が始まり少しした時、【いないもの】であることに耐えられなくなった生徒が自身の存在を主張した。その結果、災厄が始まり、7人が死んだ。96年度の三年三組の担任教師は、美術部顧問であり現三年三組の副担任、三神先生だった。

 その後も恒一達は現象に関する情報を聞き、新たな情報を得る。『現象による災厄が及ぶのはクラスの成員と、二等親以内の血縁関係にある家族であり、叔父・叔母、いとこは含まれない』『夜見山から離れるほどに災厄に遭う可能性は少なくなる』。
 そして【いないもの】による対策の効果。最初に行われた88年度に成功したことで、【ある】年にはこの対策を講じるように伝えられたが、失敗した96年度を除く四度の対策結果は、二回成功・二回失敗というものだった。【いないもの】に対する扱い方の明確な指針がなく、どこで失敗したのかはわからない。そして、一度始まった災厄が途中で止まった前例は、ほとんどない。
 話も終わり、第二図書室を出る前に恒一は、15年前ががどうだったのかを聞く。それは恒一の母親が死んだ年。そして恒一の叔母・怜子が三年三組にいた年。その年は、【ある】年だった。
 恒一の母親は夜見山の実家で亡くなった。

 六月の終わり、恒一は怜子に15年前のことを尋ねるが、やはり当時の記憶は薄れているらしく、大した話は聞かなかった。しかし、15年前は唯一災厄が途中で止まった年であり、夏休みに何かがあった、ということだけは聞き出せた。
 7月13日、金曜日。【いないもの】になって以来朝のSHRにはほとんど出席していなかった恒一だが、その日は鳴も含め速い時間から教室にいた。本礼がなり、それより少し遅く担任の久保寺先生がやってくるが、いつもと様子が違う。いくつかの言葉を述べた久保寺は、持ってきたボストンバックから包丁を取り出し、自身の首を切り裂く。久保寺の母親が脳梗塞を患っており、枕を押し付けたことによる窒息死をしていることがわかったのは、後のことだった。
 恒一を【いないもの】として扱った追加対策は、意味を為さなかった。

 【いないもの】による対策が意味を為さなかったことで、恒一や鳴はなし崩し的に【いるもの】として扱われるようになった。鳴が【いるもの】として扱われていることに居心地の悪さを感じながらも、恒一は再び怜子に15年前のことを尋ねる。やはり大した情報は得られなかったが、その夏休み、クラスで夜見山の合宿に行ったという情報を選得ることが出来た。
 その情報を元に千曳を訪ね詳しいことを伺う。千曳から得た情報によれば15年前の8月9日、その日死んだ二人の生徒を境に災厄が止まったこと、夜見山に合宿に行った三年三組は、夜見山山腹にある夜見山神社に御参りに行ったことが解った。しかし、その事実を知ったその後の三年三組も、夜見山神社のお参りに行ったが効果はなく、何がきっかけで災厄が止まったのかはわからない。
 千曳によると、先程三神もこのことを尋ねたらしい。翌週の7月21日、一学期終業式の後、夏休み前の最後のHRで三神が告げた。
 来月の8日から10日かけて二泊三日のクラス合宿を行う、と。

 7月27日。勅使河原に呼ばれた恒一は【イノヤ】という喫茶店へ向かう。そこで勅使河原と望月、そして望月の腹違いの姉・猪瀬知香と出会う。そして、知香を通じて得たある情報を聞く。
 松永克己。15年前の夜見山中学三年三組に所属していた彼は何度か【イノヤ】に訪れており、彼が三年三組に所属していたことを知り、三年三組に纏わる話を弟から聞いていた知香は、15年前のことを尋ねた。大分酔っていた様子の彼はその質問の後突然頭を抱え込み、途切れ途切れに言った。
 あの年の呪い 俺は悪くない みんなを助けた 伝えようと 残したんだ 教室に
 その日の松永はそのまま店を出て行ったが、その後何度か店ににやってきた松永に怜子はその話を振ってみるが、いくら聞いても茫然とした顔で「知らない」と言うだけだった。
 克己の隠した【何か】を求めて、勅使河原・望月・恒一の三人はかつて三年三組の教室に使われていた旧校舎の一室へ向かう。その教室の掃除用具入れの中、天板にガムテープで巻きつけられていたカセットテープを発見するが、リードテープが切れていた。
 望月が修理をするとカセットテープを預かり、旧校舎を後にする三人。空が朱色に染まり夕暮れが迫りつつある中、どこか遠くからパトカーと救急車のサイレンの音が聞こえた。
 三年三組に所属する女子生徒の小椋の兄が死亡したことを恒一が知らされたのは、翌日31日の昼間になってからだった。

 『15年前。当時の三年三組の担任だった古河が、8月8日から10日にかけての合宿をし、神社に御参りしようと言った。苦し紛れの据えの神頼みだったが、参加者は20人になった。
 合宿二日目の9日。皆は夜見山神社に御参りをしにいった。そこは酷く廃れた場所であり、世界から見捨てられたかのような場所だった。故に、御参りのついでにみんなで境内を掃除しようということになった。そのうち、最初は半信半疑だった皆もこれで呪いは解けるんじゃないか。そう思っていたが・・
 そんなことで解決するほど甘いものじゃなかった。
 神社を後にした帰り道、朝からずっといい天気だったのに突然雲行きが怪しくなり、瞬く間に雨が降り出した。生徒も教師も大慌てで、逃げるように先を急ぐが、その途中、傘を差していた浜口という男子が雷に打たれ死亡した。それがきっかけでパニックが起こり、その際星川という女子が道を踏みはずし崖から転落した。
 その後のことである。きっかけは何だったのか、当人の松永でもよく思い出せない。
 合宿所の外の森の中。松永はある男子生徒と言い争いをし、掴み合いの喧嘩にまでエスカレートした。そして、気づいた時にはその生徒は動かなくなっていた。松永が突き飛ばし、その勢いで木にぶつかった時、たまたまそこに突き出ていた枝が後頭部に刺さって絶命した。そうとしか思えない状況だった。
 無性に怖くなり、松永は合宿所の部屋に逃げ帰った。誰かが彼の死体を見つけたら、一連の現象絡みの事故として処理されるのではないか。そんな期待を抱いて。しかし、朝になってもそんな気配はなかった。それどころか、誰も彼がいなくなったことに気づいていない。それとも気にしていないのか。
 恐ろしいのを我慢し、松永は森へ向かった。彼の死体を確認するために。だが、そこには何もなかった。死体も、血の跡も、何一つ。
 混乱した松永は、他の皆にその生徒のことを聞いて回るが、誰もが変な顔をしてこう言った。「そんなやつはしらない」「〇〇ってだれ?」
 彼の死に深く関わった松永以外の誰もが、彼の死と共に彼に関する記憶を失った。まさかと思い、確認してみた合宿の参加人数は最初から19人ということになっていた。彼がその年の【もう一人】だった。』
 このテープは、【もう一人】の名前の部分だけ酷いノイズが混ざっており、聴き取ることはできなかった。

 8月8日。合宿に参加した生徒は14人。引率の三神を含めて三年三組の成員は15人。そして千曳が参加した。
 鳴と共にテープを聴いた恒一は、前から気になっていたことを聞く。四月に突然死んだという鳴のいとこ、藤岡未咲について。しかし、鳴はそのことは後で話す、もう少し考えたい。と断った。
 午後7時。合宿所の沼田老夫妻が提供する料理を食べ終わり、赤沢と見崎の間に諍いの最中、気管支喘息を持つ和久井が苦しみだした。運悪く、吸入薬の薬の中身を確認し忘れ為に薬が切れており、更には合宿所の電話は先日から具合が悪く繋がらない状態になっており、携帯電話も圏外か、そうでないのに繋がらなかった。一刻を争うため、千曳が自身の車で和久井を病院まで送ることになった。
 その日の夜10時。鳴に呼ばれた恒一は彼女の部屋へ行き、藤岡未咲のことを聞く。それは、藤岡未咲と見崎鳴、その家族間のちょっと複雑な事情。

 未咲と鳴はいとこである。しかし、元々はそうではなかった。
 未咲の母、ミツヨ。そして鳴の母、霧果━━本名・ユキヨ。2人は二卵性の双子で、旧姓は天根。二卵性といっても2人はよく似ており、同じ環境で同じように育てられた。そして、ミツヨの方が先に結婚し、少し送れてユキヨも結婚した。
 やがて、先に結婚したミツヨのほうに子供が生まれる。それが、藤岡未咲。そして、もう一人。生まれたのは双子だった。母親と同じく二卵性だが、やはり母親と同じくよく似た2人の女の子。
 一方、ミツヨより一年遅れて妊娠したユキヨは、死産だった。狂ってしまいそうなくらい悲しむ彼女に追い討ちを掛けるかのように、彼女の身体は二度と子を宿すことが出来なくなった。
 需要と供給。
 経済的な事情もあり、同時に2人の子供を育てることに不安を感じていた藤岡家と、失意のそこにあるミツヨの心をなんとかして救う必要がある見崎家。ミツヨがユキヨに同情したのもあるだろうが、それは当然の成り行きとも言えた。
 藤岡家に生まれた双子の一人が、見崎家へ養女に出された。
 それが、見崎鳴。
 当時二歳だった鳴はそのことを覚えておらず、自身とよく似た未咲についても、お互いすごい偶然という程度にしか考えていなかった。ある時、祖母が口を滑らせてしまい、鳴は真実を知る。そして、鳴は母親が自分を通して死んでしまった実の子を見ている、自分はただの代用品でしかないことに気づく。
 その後藤岡家は引っ越してしまうが、未咲とは度々、中学校に入り行動範囲が広がってからは特に。未咲の方も実の姉妹だということが分かっており、何度も会っていた。
 そんな中、1997年の春ごろ。未咲が病気に掛かる。腎臓のとても思い病気で、一生涯人工透析を続けるか、腎臓移植をするしかない程だった。未咲は母親から腎臓を移植し、手術の結果は成功に終わる。その後、経過の観察の為に容態が落ち着いた未咲は、夜見山の病院に転院することになる。
 鳴は霧果に内緒で何度も未咲の見舞いに行き、自分の部屋にある人形の写真を見せ、未咲が一番気に入った人形を彼女の退院祝いにプレゼントすることを約束する。それが、恒一が初めて鳴と会ったとき、鳴が持っていたモノだった。
 しかし、彼女の容態は急変し、手を尽くす暇もなく命を落とした。それが、4月27日のこと。

 藤岡未咲は鳴のいとこではなく、実の姉妹だった。
 恒一が学校で鳴に会ったとき、鳴はこう言った。
 「もう始まっているかもしれない」
 恒一が夜見北に来る前から既に、【もう一人】が紛れ込んでいたのだ。

 鳴が四歳の時、目に腫瘍が出来、彼女はその際に一度死に掛けた。摘出手術後、霧果から授かった人形の目【うつろなる蒼き瞳】には、いつからか【死の側】にあるものが【色】として見えるようになっていた。
 【死者】は、誰━━?
 その答えが分かっても、どうしようもない。そう思っていたから、学校では眼帯を外したことはなかった。
 しかし、松永克己が残したテープによって、【死者】が分かってもどうしようもない、と必ずしも言える状況ではなくなってしまった今、鳴の左目は【死者】を見据えている。
 その【死者】は、この合宿に参加している。

 恒一と鳴の部屋に、勅使河原が駆け込んでくる。切れ切れの息で彼は「風見智彦を知っているか」と聞いた。風見を【もう一人】じゃないかと疑った勅使河原は、【もう一人】じゃないかと疑われたことに怒り出した風見ともみ合いになり、気づいた時には風見がベランダから落ちていた。
 風見は頭から血を流し動かなくなっていたが、絶命を確認したわけじゃない。息があるのなら記憶の修正も起こらないと、彼の生死を確認しに行く。
 「風見君は違う」と、鳴が言った。

 三人で外に向かう途中、恒一は、なにか。予感、虫の知らせ。あるいは何かしらの気配のようなものを感じ取り、一人食堂へと向かう。そこで恒一は、血を流して倒れているクラスメイトの前島と、肉料理に使う金串を首や顔面に突き刺した合宿所の管理人・沼田、そして燃え盛る炎を見た。
 まだ息のある前島を引っ張って外へ向かう途中、戻ってきた鳴と会う。風見が生きていることを聞き、沼田が殺されていること、火事が起きていることを伝えると、鳴は他の皆に火事が起きていることを伝えに行く。非常ベルが鳴り響き、誰もがわれ先にと逃げ出していく。
 前島を引き摺って歩く恒一の耳に火災によって生じる様々な異音と共に、悲鳴が聞こえた。建物二階のベランダ、その一つに赤沢の姿と、もう一人。もう一人が赤沢に襲い掛かった時、爆発が生じた。もつれ合った2人は共にベランダから転落する。前島は既に息を引き取っていた。
 共に転落した2人のうち一人、赤沢に襲い掛かったほうが立ち上がる。刃物を持ち、異様にギラついた、完全に狂気に陥った目をした、沼田・妻。逃げ出そうとするが、胸に痛みを感じ動けなくなった恒一に殺人者が襲い掛かる。その時、病院から戻ってきた千曳が助けに入り、殺人者は気を失う。
 千曳の指示に従い、逃げ出した皆のとこへ向かう恒一だが、そこに鳴の姿はない。繋がってくれと、鳴の携帯に電話をかけ、長い接続試行中の電子音の後、ようやく鳴り出すコール音。繋がった。
 鳴は合宿所の裏庭、物置小屋みたいな建物の近くで、【死者】と共に入る。

 恒一は鳴のいる場所へ駆け出した。母屋から10メートル足らずの距離、風向き次第ではいつ飛び火してもおかしくない位置にある物置小屋。その北側に鳴を見つけた。
 そして、もう一人。
 鳴から少し離れた位置で下半身が角材の下敷きになり倒れ付している人物。
 鳴の左目に【死の色】を映す死者。三年三組に紛れ込んだ【もう一人】。
 三年三組の副担任であり、美術顧問・三神━━三神怜子だった。

 いつかの父との電話
 ━━どんな感じかな、一年半ぶりの夜見山は。
 老ボケの始まった祖父の言葉
 ━━理津子はなあ、可哀想に。可哀想になあ。理津子も、怜子も
 いつの日かの、千曳とのやり取り。
 ━━先生が死ぬ場合もあるんですか。
 ━━担任や副担任であればね。三年三組という集団の成員だから。
 
 「学校ではあくまでも、私は『三神先生』なんだからね。いい? 公私の別はきっちり分けること」
 新しい学校への初登校前日、怜子は恒一にそう言い、恒一も素直に従った。

 夜見北中学校には、三年三組以外のクラスに副担任は存在しない。しかし、記憶の改竄により誰もそのことに疑問を抱かなかった。
 災厄は四月から始まっていたにも関わらず机は足りているように見えた。しかし、確かに机の数は足りなくなっていた。ただし、教室の机ではなく、職員室の机が。

 ツルハシを持ち上げ、怜子に近づく鳴を恒一が止める。自分がやると、ツルハシを構える。
 本当にいいのだろうか。間違っていないのだろうか。鳴を信じていいのか。疑念と不安、そして葛藤の中で鳴の方に振り向く恒一は、鳴の口がかすかに動くのを見た。
 そして、激しく混乱し、うろたえ、怯え、絶望に打ちひしがれている、それでも写真でしか知らない母親の面影が滲んで見える彼女の背に向かって、ツルハシを振り下ろした。
 その瞬間、恒一の胸を強烈に痛みが貫いた。
 恒一の脳裏には、三度のパンクで歪にしぼんでしまった肺の透視画像が浮かんだ。

 沼田健作 沼田峯子 前島学 赤沢泉美 米村茂樹 杉浦多佳子 中尾順太
 沼田夫妻は6月の死者、高林の祖父母であり、三年三組に纏わる八月の死者は、以上の7名である。恒一は三度目の気胸の後手術を行い、昔に比べて進化した手術によって、無事回復。一週間で退院した。
 三年三組に紛れ込んだ【もう一人】、三神怜子が消えたことによって、この年の災厄は止められ、怜子が消えた穴は全て辻褄があうように改竄された。最早、恒一と鳴以外に【もう一人】の存在を覚えているものはおらず、2人の記憶からも、いずれ全ての情報が消え去っていく━━




 前回はアニメの方が先に進んでいたおかげでネタバレとして成立しませんでした。がんばったのに。
 そんなわけで感想。これ映像作品だと成り立たなくね。
 確かに【もう一人】が生徒限定だとは言っていないし、思い返してみればソレを示唆する場面は結構あった。特に九官鳥のレーちゃんは気になっていたが・・ これが先入観というやつか。
 普通に終わってしまい、少しの物足りなさを感じながらも、面白い作品だったなーという感想。しかしなんだ。ちょっと特殊な目を持ってて一度死に掛けて特殊能力発現して【死】が見えるようになった、ってどこかで聞いたことあるよね。そう確か、なんちゃらムーンてとこの同人作品で吸血鬼のヒロインと共に街に潜り込んだ吸血鬼を倒す月なんたらって作品の主人公の遠野志貴ってのがそういう設定だったな。なんか一気に作品のジャンルが変わった気がする。
 さて、そんな特殊能力のおかげで1998年の災厄は止められ、平和が訪れたわけですが。現象そのものが消滅したわけではないのでこれからも人は死にます。なんも解決してねえ。いや、いいのかこれで。

 他の人が書いているアニメ版のSS付レビューを見て判断したアニメ版と原作との違いは、わかりやすくいうと『オタク向けになった』という感じか。むしろ原作でのサブキャラの存在感が薄すぎるのだけど・・ 尺稼ぎとかそんなのもありそう。
 赤沢さんなんてアニメだと一話からずっと頑張っているようだけど、こっちだと最初は風邪引いて学校来ていないし、恒一が対策係のことを知るのは上巻後半だし、そもそもこの人発言したの合宿の夕食時とばーちゃんい襲われた時だけという。しかもその発言が凄いイヤなヤツな発現なんだこれが。
 あとは、高林の死んだ場所が体調崩して自宅休養中、松永のテープは聞く前に切れていたし、そもそもその時の探索に鳴は参加していない。
 『オタク向け』だと判断した一番の理由はやはり水着回。あの話必要なのか。一応、夜見山から離れるほど影響が及ぶ確立が少なくなる。というだけで、夜見山の外で死んだ前例もあるわけだし・・ 
 そんなわけでアニメの方はここからどういう展開になるのかなーと。多少の改変ならともかく、【ないもの】を【あるもの】にしてしまったわけで、あれ、もしかしてそういうネタか。といったところで中評価。




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(2011/11/25)
綾辻 行人

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