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赤村崎葵子の分析はデタラメ (電撃文庫)

 電撃文庫より、【赤村崎葵子の分析はデタラメ】。




 分析部部長を名乗るちょっと変わった美少女に普通(自称)の鈍感系男子高校生が振り回されるお話・・かと思った最初から最後まで終始イチャイチャし通し。そんな内容でして。
 変人の美少女が目の前の気になったことに対して、独断ど偏見と自己解釈に満ち満ちた分析をし、導き出した結果が正しいかを確かめて見事に玉砕。という流れでの全四章。特に山も無ければ谷もない平坦な内容。気になった事象(勝手に)分析し、驚きの(偏見含む)道筋にとって(大抵はどうでもいい)結論を導くというのは、自分も割りとよくやっていることというのもあり、作品の方向性としては中々気に入っている。しかしこの作品が面白いのかというと少し首を傾げて唸る。

 気に入る内容なのに面白いと思えない原因・・まぁ全面的に主人公のせいでしょう。
 地の文全てが主人公の思考をそのまま文章化しているおかげで、「物語を読む」というよりは「物語に対する他者の印象」を読まされているような気になってしまう。こういう書き方自体が悪いとは言わないが、前述の理由で最初から最後までそういう文体で進行する小説はあまり面白いとは思えない。
 ただでさえイマイチ感の漂う地の文を更に悪化させているのが主人公の性格で、ヒロインの発言・行動をとにかく否定する。とことん否定する。これでもかというくらい否定する。否定してどうするのかと思えば放棄する。『分析』というテーマの下に『考える人』であるヒロインの対比としての性格なのかもしれないが、やはり好感が持てない。
 ところで上記の文章は「何故面白いと思えなかったか」という疑問に対する分析ですね。この作品にぴったりだと思います。


 そんなわけで惜しい作品といった感想。現在刊行されている二巻は買おうかと思っていますが、そこから先を買う可能性はお察しといった感じで。




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(2013/05/10)
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