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新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

 日本三大奇書最後の刺客、【虚無への供物】の上巻ですよ。

 そんなわけで、ドグラ・マグラに黒死館と読んできて三冊目のアンチミステリーなわけですが、他二作の特徴的すぎる作風の経験から多少の警戒心を持ちつつも読み始めた本作、意外にも普通な文章と内容であり、面倒な言い回しも理解しがたい謎知識も殆ど出てこないため、物凄く読みやすい。 
 そんな本作【虚無への供物】の内容。かいつまんで説明すると、【ミステリーが好きなだけの一般人連中がトンチンカンな推理談義をする】というもの。
 

 本を開くと唐突に始まるゲイバー描写。なんだこれホモかと思いつつも読み進めると、この場にいない人間が何かしらの予言をしたらしく、主人公っぽいノンケは潜入調査に借り出されることに。そして主人公をパシらせた探偵役らしき人物は旅行へ出かける。
 ドヤ顔で「事件が起こる前に解決してみせる」なんて言っていた探偵役(笑)が呑気に旅行なんてしているうちに一人が密室で不可解な死を遂げる。なんだかんだで主人公と探偵役(笑)を含めた四人のミステリーマニア共が集い、ゲイバーで見当違いな推理談義。各々好き勝手に妄想を膨らませるが、やはり探偵役(笑)のソレが酷く、事件現場に置いてあった花の花言葉がどうこうだからアレコレだの、花の色がこれそれでどうのこうのだの、仕舞いには過去に原爆で死んだ人間が犯人だと言い出す始末。
 まぁ、そんな妄想飛び交う推理談義もミステリーマニアなご老人の推理が一応の正解だとされ、では犯人を犯人である決定的な証拠を心理的なアレコレからみつけだしてやろうか、というところで犯人候補がこれまた密室で死亡する。更には犯人候補は全く犯人である理由はなく、彼らの推理(妄想)は最初から見当違いのものだったことが明かされる。
 その後おきた事件についても主人公達はアレコレと妄想を膨らませるが、新たに加わった愉快な仲間の予言者によって各々が考えた推理が全否定。結局は全て不幸な事件だったと、不可解な部分を多分に残しつつ綺麗にまとめようとしたところで、新たな事件が起きたことを示唆して下巻へ続く。
 

 なんだこの本・・?





新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
(2004/04/15)
中井 英夫

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