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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

 その語感のいいタイトルが様々な作品で引用されている世界的人気作(らしい)の【ライ麦畑でつかまえて】なのです。
 世界的にどうとかはともかく、私個人の感想としては素晴らしく面白くない小説だったわけでして。

 作中の内容を過去に起きた出来事として、主人公が読者に語るような形で物語が展開。成績不振で学校を追い出されることになった主人公は予定より早く学校から抜け出し、本来家に帰る予定であった日までの三日間を放浪する、というの主な内容。
 この反抗期的中二病を極めたかのような主人公が問題で、出会った人の悉くに文句をつけることを始めとしたそのクズっぷりは語るのも億劫になるほど。同じ事を何度も繰り返し言ってきたり、他者にひたすら文句をつけることから、主人公に一切の好感も共感も持てないおかげで、読者に語りかけてくるような文体は苛立ちしか感じない。
 三日間の放浪で主人公が何をしたかというと、あれをやろうと考えてはそれをすることをやめ、これをやろうと思い立ってはすぐさ中止する。終盤では、誰も自分を知らない場所へ行って静かに暮らそうと考えるが、妹にせがまれてあっさり撤回する。結局、最初から最後まで何もしなかっただけなのである。なんなんだこの本。
 そんな主人公は作中で、「広いライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、気付かずに崖から落ちそうになったときに、捕まえてあげるような、そんな人間になりたい」という発言をするのだが、他ならともかくこの主人公がこんなことを言っても説得力がないわけでして。
 一体どこの誰がこの作品のどこに感動・共感するというのだろうか。見事な地雷作品でした。



ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
(1984/05)
J.D.サリンジャー

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