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殺戮にいたる病 (講談社文庫)

 我孫子武丸作【殺戮にいたる病】ということで。読後に調べて知ったが、かまいたちの夜の脚本家でもあるそうで。中々面白い本だったのでそちらへの興味も沸いてくる。

 さて、仰々しいタイトルにひかれて手にとってみた本作。ページを開いてみるといきなりエピローグから始まるという意外性に加え、主要人物三人それぞれの視点で展開していく物語の時系列がキャラによって前後するというややこしさ、最後の最後で判明する驚愕の事実はより一層読者を混乱させる。似た形式の作品をあげるとすればアガサ・クリスティーの【アクロイド殺し】やアゴタ・クリストフの【ふたりの証拠】か。特徴的な作品だけに、これを言ってしまうと内容がほとんど予測できてしまいそうだが。
 女性を絞め殺して犯し、胸と性器を切り取って持ち帰るような、およそ常人には理解しがたい性癖を持った狂人を中心として展開する物語なのだが、何よりも気持ち悪いのは母親なのではなかろうか。思春期の息子に部屋の掃除を勝手にするなと怒鳴られたり、ベッドの下に隠していたエロ本を机の上に重ね置いてピュアボーイをへこませる。なんていうのはどこにである親子だろうが、息子の部屋のゴミ箱を漁ってオナニーの回数まで把握しているのには狂気しか感じない。
 主要人物全員が自己完結した愛情を他者に押し付けようとしているような印象がある。




殺戮にいたる病 (講談社文庫)殺戮にいたる病 (講談社文庫)
(1996/11/14)
我孫子 武丸

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