FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

春琴抄 (新潮文庫)

 絶世の美女であり盲目の三味線師匠春琴と彼女に生涯付き添った佐助についてのアレコレを、この作品を綴った第三者的視点から「この人達についてはこういう記録がありますよ」と説明していくような内容。
 所謂『作者』が佐助の残した記録や噂話等を元に憶測を交えつつ綴られていく文章で、ページ数はかなり少ない。文章中の句読点が極端に少なく段落なんてものは一切ないので、適当にページを開けば2ページの見開きが完全に文字で埋まっているなんてことも。それでも読みにくさを感じなかったのは不思議な話だが、こういう文章の書き方もあるのだなぁ、と。
 
 ドSで盲目な美女に溺愛される話だと聞いていたが、割と本当にその通りだった。
 溺愛というには読者側の憶測が入るだろうが、自身の世話を全て佐助に任せたり、何者かによって傷つけられた顔を「佐助にだけは見られたくない」と言っているあたり、これはもう溺愛してると言ってもいいんじゃないかな。だからと言って自分の目を潰す佐助さんもどうかしていると思います。これが『恋は盲目』というやつでしょうか。
 そんな関係の二人だが、春琴は他の人間に佐助との関係を問われた時には一切を否定している。これはあれか、『人前ではツンツンだけど二人きりになるとデレる』というタイプのツンデレか。なんだか随分とフェティッシュな内容だ。



春琴抄 (新潮文庫)春琴抄 (新潮文庫)
(1951/02/02)
谷崎 潤一郎

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント:

修正用パスワード :

管理人にのみ公開 :

トラックバック:


<<前の記事へ 次の記事へ>>

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。