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マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)

 ひょんなことから、タイムマシンに乗って18年前からやってきた隣のお姉さんと再会した浜田俊夫は、タイムマシンに乗って31年前の過去に跳ぶが、トラブルによりタイムマシンだけが元の時間に行ってしまい、31年前で生きていくことを余儀なくされてしまう。浜田俊夫の運命や如何に?


 そんなわけでタイムとラベル物です。
 タイムマシンあれこれの物語といえば、現在や未来を変えるために過去へ行き、あれやこれやすることで世界を自分の望むままに改変する。という内容が主流で、最近ではそこにタイムパラドックスがどうこうと小難しい要素を付け足していく傾向ですが、この作品はソレ等とは若干違い、改変がどうこうとい話は一切無く、『文化の大きく違う過去の世界で如何に生活していくか』というような内容となっております。

 そう言った作品の性質上、主人公は最初からあった事実をなぞっていくだけであり、それに伴った終盤の伏線回収ラッシュはジグソーパズルがサクサクと感性していくような楽しさがある。
 偽名を使って生活していた主人公が10年以上戦争に駆り出されたあとに、主人公を指す名詞が本名から偽名に替わっているのも中々面白い。

 問題点は、物語として色々経た結果がトンデモすぎることか。
 主人公が過去に飛ぶ前に出会った人物は自分自身だった。ヒロインも実は主人公を追って過去に跳んでいたが行き違いがあった。お互いそのことに気づかずに結婚していてハッピーでした。この辺は何も問題ない。
 しかし自分で自分を産んだってのは無理矢理にも程があるだろう。そんなことタイムマシンを使っても不可能、というかどうこうなるような話じゃない。

 さて、『徹夜してしまうほど面白い』と評価されている本作だが、終盤はともかく中盤は31年前で生活しているだけなので、徹夜するほど面白いというわけでもない作品でした。




マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)
(2008/07/18)
広瀬 正

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