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飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)

 GAGAGA文庫から、手島史詞作【飛べない蝶と空の鯱】。
 魔物の棲む霧の海『雲界』と蒼く澄みわたる『蒼界』の間に浮かぶ島々で人が暮らす世界。人々の想いを届けるために危険を顧みずに雲海をわたる『武装郵便屋』の主人公二人の物語。

 良作でした。
 世界観が非常によろしい。宙に浮かぶ島々ってあたりが某会社の某ゲームシリーズを思い起こさせるが、気持ちのいいファンタジーしているし、その設定を上手く活かした物語になっている。プロローグで張られた伏線がエピローグで回収されてるというのも、良作になりえる条件の一つを満たしている。
 主人公が郵便屋というのも、この地味な感じがなんとも好奇心そそられる。ファンタジー×郵便という組み合わせは物語の中心が主人公以外にあり、『主人公を中心に物語が動く』のではなく『物語の中を主人公が動く』というタイプの作品になっているが、色々と想像をかきたてる。

 問題点は文章構成か。酷いというわけではないのだが、文章中に擬音が書き込まれているのは正直どうだろう。擬音を使うな、というわけではないのだが、如何せんその使い方がシュールというかシリアスをぶち壊すというか・・ もうちょっと書きようがあると思うんだ。
 問題・・というようなものではないが、飛行機(のようなもの)に乗って空を飛ぶ話なのに、飛び立つ際の描写がないのが残念だ。特撮ヒーロー物で例えるなら第一話の変身シーン並にもりあがるところなのだがなぁ。気づいたら飛行中に場面転換しているのはいただけない。
 そして、挿絵が全体的に黒ずんでいて非常に見難い。これがカラーなら雰囲気でただろうに、というような状態だけに惜しい。


 そんなわけで中々面白い作品でした。
 


飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)
(2012/05/18)
手島 史詞

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