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きみとあさまで 4下

 境界線上のホライゾン アニメBD特典小説【きみとあさまで】の最終巻ですよ。

 刊行数が増えていくほどにページ数も増えていくという、川上法則を如何なく発揮した結果、とうとう出来上がってしまった500ページの特典小説。「最早特典小説じゃない」なんて言葉を言う気も失せるそのボリューム感は、BDのほうがオマケなんじゃないかと錯覚する。
 そんな今作の内容は、ついに春季学園祭開始ということで、梅組ではコスプレ喫茶をやりトーリがいつも通りに女装していたり、怪異払いの訓練にて点蔵が貧乳に吹っ飛ばされたり、鈴木・孫一と渡辺・盛綱がドンパチしたり。
 そして雅楽際本番。様々なバンドが楽曲を披露していき、優遇されている感のあるナイト、ナルゼの双嬢装備初披露。そして三年生の鳥居・元忠らが先駆けて怪異払いを行い、伏見城を戦場にした大規模な戦闘の開始。
 その後、浅間はアイスを食べてめでたしめでたし。といった内容。

 今回はページ数も増えたおかげか、【きみとあさまで】では極端に影の薄かった男性人の光が当たっている。
 それでもやはり出番が多いのは、本編でも出番が多い点蔵なのだが。点蔵はシリアスでもギャグでも動けるキャラだなぁ・・ それにくらべて本編でも出番の少ないウルキアガは、えーっと・・一度も出てきていないような・・
 
 扉絵で射撃してる浅間がやたらと楽しそうなのが一番笑えたり、これを読んでいると、正純がここから更に一年間燻っていたことに疑問を覚えないでもなかったり。
 怪異払いが終わってもケルベロスが消滅せず、ネイトの走狗として登録され現在は休眠中ということで、鈴木・孫一も含めて本編での再登場、その他ここから繋がる本編中の出来事に期待ということで。大久保・忠世は武蔵にいるみたいだし本当に出てくるかもしれない。
 大久保・忠世といえば、結局最後まで三年連中の挿絵がなかったのが残念。ちょっと期待してたんだけどなぁ。

 そんなわけで、【きみとあさまで】も終わりを向かえ、境ホラBDマラソンも終了。財布に平和が訪れた・・と、言いたいところだが、まだ境ホラのゲームが残ってるわけでして・・
 作中の時期的にも本編に繋がるまでに一年近くの期間があるわけで、今回のような大規模な戦闘はないにしても、色々な出来事がある模様。作者は機会さえあればそれ等も書き上げるつもりらしいが、はてさて・・
 本編に繋がるまでのアレコレも読んでみたいところだが、現状での情報公開度と【きみとあさまで】の内容を組んて書き直した境ホラ一巻、というのも読んでみたい。
 境界線上のホライゾンⅠ完全版。その内刊行されないだろうか。





境界線上のホライゾンII [Horizon on the Middle of Nowhere] VII (初回限定版) (最終巻) [Blu-ray]境界線上のホライゾンII [Horizon on the Middle of Nowhere] VII (初回限定版) (最終巻) [Blu-ray]
(2013/03/22)
福山潤、茅原実里 他

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戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

 上遠野浩平作、【戦車のような彼女たち】でして。

 帯の煽り文から、いつもとは違う感じの内容なのかな? なんて考えたが、いつもの上遠野作品でした。
 合成人間の琥衣と統和機構に目を付けられている古猟邦夫がお互いに一目惚れし、それに関してのドンパチをしたり、主要登場キャラの過去語りが入ったり、といった内容。
 時期的には【ビートのディシプリン】の二巻から【ヴァルプルギスの後悔】二巻以前くらいか。一章の【ポルシェ式ヤークト・ティーガー】がファウストに掲載されたのが2005年だから、執筆時期的にもそんな感じの内容。本筋から少し離れた物語を書くのにちょうどいい時期だよなぁ・・
 おおよその内容自体はいつも通りすぎて言うことはないのだが、それ以外の部分として、【ロスト・メビウス】以降行方不明になっていたリミットが登場したり、パール、スプーキーE、ユージンの昔の話が書かれたりと、過去作を読んでいると意外な事実が発覚したりで面白い。
 しかしこの人の作品、こういった単発作品のようなものほど、それまでの作品の殆どを読んでいないと理解できないような内容になっているのはどうにかならんのか。




戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers
(2012/07/26)
上遠野 浩平

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コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003)

 上遠野浩平のソウルドロップシリーズから、【コギトピノキオの遠隔思考】

 今作は主人公の二人が初めてペイパーカット事件に遭遇した直後の、つまり本編から見て過去のお話ということで、ペイパーカット事件を目撃して精神的・肉体的な異常を来たした人間の研究のために、とある島に集められた主人公その他が、そこで連続殺人事件に巻き込まれるというお話。
 殺人事件に巻き込まれるといってもこのシリーズは推理小説ではないわけで、そういう視点からみるとツッコミ所なんて山ほどあるわけだが、そもそもこのシリーズを手に取る人は推理小説を求めてるわけではなないだろうし、何も問題ない。
 しかしなんだ。過去の物語だろうとなんだろうと、この人の作品は数が増えるのに従って世界観やら設定やらも広がっている気がするのだが、作者はこの広げまくった風呂敷を畳む気があるのだろうか? 【ヴァルプルギスの後悔】に決着がついたのは奇跡といっても良いくらいだ。あれはあれで、上遠野浩平作品全体から見れば引っ掻き回しただけのような気もするが・・
 そんなこんなですが、この人の作品クオリティは安定しきっているのでこれからも読み続けるでしょう。そろそろブギーポップ新刊がほしいところ。




コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003)コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003)
(2012/11/30)
上遠野 浩平

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斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~ (電撃文庫)

 【斉藤アリスは有害です。 世界の行方を握る少女】などという長ったらしいタイトルのライトノベルでして。

 一応は興味をひかれたタイトルだが、ある程度の内容は予想しつつ開いたカラーページ。そのイラストの書かれるキャラ紹介は台詞を見て、この作品が『とある理由で人々から忌避されている美少女に、主人公が遠慮や謹みの欠片もなく接近し、なんだかんだで仲良くなってみると美少女は至って普通の可愛らしい女の子で、そんなこんなしている内に少女を巡るドタバタが発生し、それが原因で美少女は主人公の下から離れるが、主人公が熱血を発揮して美少女を取り戻し、これからもよろしくで大団円』という、よくある内容なのだと確信。
 いざ読み進め読み終えたその内容は、『オカルト嫌いの少年 山野上秀明は、周囲に不条理な災いをもたらす存在として人類史上初の【有害者指定人物】となった斉藤アリスが起こす災いを解明するために、アリスに接近。なりゆきでアリスの友達となり、なんだかんだで仲良くなっていくが、秀明はアリスを狙う組織に拉致されてしまう。アリス達によって秀明は救出されるが、アリスは自分がどうしようもなく【有害】で、周りの人間に不幸をもたらす存在だと自覚し、秀明の下を離れ最後には自ら命を絶つことを決意する。しかし、クール系から熱血系にジョブチェンジした秀明の機転によってアリスは救われ、これからもよろしくということで大団円を迎えるのだった』という内容でした。そのまんまじゃねーか!!

 可もなければ不可もない、面白くないわけではないけど特別面白いわけでもない、そんな作品でした。主人公が拉致されて拷問受けてトラウマ抱えたってのが意外と言えば意外だろうか。
 ところでこの作品、【探偵失格】と同じ作者でして、買ったときは気づいていなかったが、それなら妙に長いタイトルも頷ける。
 そういう視点でみれば作中に出てくる『一本腕打法の化け猫』と呼ばれている女子高生とやらは【探偵失格】のネコ先輩のことだろうなーという感じで。世界観が完全に違うので同一人物というわけではないが、こういうセルフパロディはどんな作品でも楽しいよなー、と。
 
 作中の内容には関係のないことなのだが、斉藤アリスが作中で起こした出来事をブログで予言していた『黒の君』とう人物。
 主人公はそういう人間がいると人づてに聞いただけであり、それを主人公に伝えた人間もブログを通して出しか面識がないために最後まで謎の人物なのだが、作品ラストの主人公の独白部分にて『ひょっとして、彼女もアリスと同様の本物なのだろうか?』という文章がある。
 うん、登場もしていないのに性別が女性に限定されてるんだ。はてさて・・?






斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~ (電撃文庫)斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~ (電撃文庫)
(2013/01/10)
中維

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世界の終わり、素晴らしき日々より2 (電撃文庫)

 一二三スイ作、【世界の終わり、素晴らしき日々より】でお送りします。


 突如、人類の殆どが消失した世界で二人の少女が旅をする話、の続きでして。
 前巻にて出会った上野という人に誘われた、残された人々が集まって生活している『コミュニティ』とやらでしばらく生活するというおはなしで、ドンパチすることもなくほのぼのとした感じの、ボーイ・ミーツ・ガール的内容。そのボーイは見事に玉砕するのだが。
 前巻と違って登場人物が多く、無愛想なコウが意外と普通の少女な一面が見えたり、毒舌が本気を出していたり、といった感想が第一。あと百合。
 内容的には前巻で投げっぱなしだったコウの(予想通りな)素性が明かされたり、人々が消失した『世界の終わり』について示唆されたり、と前巻での不満点が補完されていて満足。
 コミュニティを出て旅を再開する主人公二人だが、とりあえず目指す旅先が出来たり、最後の最後に登場人物の一人が消失して不安を残したりと、続きが気になる。
 作品の雰囲気というか個人的なイメージとしてあまりドンパチはして欲しくないのだが、その辺りは避けようが無さそうなんだよなぁ・・





世界の終わり、素晴らしき日々より2 (電撃文庫)世界の終わり、素晴らしき日々より2 (電撃文庫)
(2013/01/10)
一二三スイ

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